「死んだ人間が天国にいけるなんて話。あれは眉唾ものだ」死んでからそろそろ3年になる健介はそう思っていた。
彼は、3年前に通り魔に襲われて逃げてきた女性にぶつかって
その勢いで階段から落ちそうになったんだけど何とか踏みとどまって
「あーょかった」
と思って安心してガードレールに寄りかかったら運悪く壊れていて
そのまま5メートルしたに落下したのだけど、
ちょうどそこには池があってまたまた
「ラッキー」
とばかりに命拾いをしたものの、
池に落ちたときにひいた風邪をこじらせて死んじゃったわけです。
結局、恨みのもって行き場がよくわからなくなって、未だに成仏できないでさまよっているというわけです。
そもそも生きていた頃から運が悪い男だったのですが、
死んだら少しくらいよくなるかと思っていたもののまったくよくはなっていないというふ哀れな魂です。
たいしてやることもなくて退屈きわまりないと思って、
ちょっと覚えた技とかを使って、人を驚かしては気を紛らわせているようです。
時々成仏できない魂にもあうことはあるものの、
「殆どは四十九日過ぎたら行ちゃうんですよ」
とひとり嘆いています。
最近の健介のお気に入りは憑依です。
一瞬なら霊感の強い人に憑依出来ると知ってイタズラして遊んでいるようです。
それに憑依している間は感覚も取り戻せて味もわかるからおいしいものを食べてる人に憑依してグルメを気取ったりするのがプチ幸福と思っています。
でも、やはりひりは寂しいといつも感じている健介。
「せめて幽霊の見える人とかに出会えれば、もっと楽しく過ごせるんだけど・・・」
と、そんなはかない希をもって今日もさまよっていました。
ところが、啓介にとって運命的な出会いがまっていたのです。
幽霊が見えるという評判の霊能力者がいるという噂を聞きつけたわけです。
もし本物だったら、話したいことがいっぱいある。
そう思うといてもたったいられなくなって、その霊能力者をさがす事にしたのです。
しかし、ここで再び大きな問題があるわけです。
健介は究極の方向音痴でそれは幽霊となっても変わっていないのです。
人に道を聞けない幽霊ではさらに目的地に行くことは難しいのです。
幽霊って言ってもいろんなところにパット移動できたりするわけじゃないんです。
多少浮かべたりほんの少し早かったりする程度のようです。
基本移動はメトロです。
さて、どうしてもその霊能力者に会いたい健介は、何とか最寄り駅を調べ上げました。
後は、駅で張り込んでいればきっと会える。そう信じて引っ越すことにしました。
PR
- ふくかね不動産
- ふくかね不動産は、福岡市の人気物件がたくさんあります。
- コスモ石油販売 埼玉カンパニー
- 車検・車販売・保険・点検・タイヤ・オイル交換など皆様のカーライフを応援します。